所記念病院  山口弘治

熱海は、相模湾が眼前に広がり、三方を山々に囲まれた、明るく、温暖な気候の温泉地です。昨今の年々増加する海外旅行のブームの影で国内の観光産業はどこも厳しい状況にありますが、熱海も例外ではなく、さらに長引く不景気の影響を受け、相次ぐ老舗旅館やホテルの倒産がポツポツと続いており、人口も段々減少している傾向にあります。その反面で、倒産した施設の跡地にはマンションが続々と建設されており、主に首都圏に住む人々へ退職後の終の住処として誘致されております。また、10数年前より、高齢者向けのケア付マンションの誘致も盛んに行われてきており、このような中、住民の急速な高齢化が進んでいるという現状です。このため人口構成も親子代々熱海に暮らす地元民の割合は比較的少なく、他都府県より移り住んだ一人暮らしまたは二人暮らしの高齢者が多いという特徴があります。 そういう情勢にあってベッド数142床の所記念病院は熱海とその近隣の救急医療の一翼を担いつつ存在しています。診療科は、脳外科、整形外科、内科、外科、小児科、麻酔科で常勤医は13名、リハビリテーション科はPT4名、OT3名、ST1名、助手2名の構成です。 疾患の内訳は脳血管障害、整形外科疾患がほぼ8割です。軽度の障害を残すのみで同居家族があれば十分自宅退院できる人でも、一人暮らしまたはお互い高齢の二人暮らし故にそれができないという状況などがままあります。このような中で我々理学療法士は老化と戦うべく敢然と立ち向かい、ほとんど敗れながら日々、地道な努力を続けているといったところです。みなさまどうぞよろしくお願いします。