学会長挨拶

第23回静岡県理学療法士学会
学会長 宮下 正好

我が国の理学療法は、運動器疾患・脳血管疾患を主な対象疾患として発展してきましたが、高齢化や生活習慣の変化から、心不全・呼吸不全・糖尿病などを合併するケースが増加し、重複障害の時代を迎えているといえます。疾患別の専門性を追求することはもちろんですが、複数の障害に対応する能力も求められています。地域包括ケアシステム構築に向けた流れの中では介護予防や地域ケア会議への参画が、2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えてはトレーナーとしての関わりが期待され、理学療法士が求められ、活躍すべきフィールドは時代の流れとともに広がりを見せています。

私達理学療法士がこのような時代の求めに鋭敏に反応し、社会に貢献していくには、そのための人財育成が不可欠です。

そこで、本学会はテーマを 『 人財育成 ~つぎの時代へ~ 』 としました。本学会は、伝統的に若手の演題発表(フレッシュマンズ・セッション)に力を入れた、人財育成に重きをおく学会です。本テーマに合致するこの部分を踏襲するのは勿論、人財育成の現在・今後を「養成校」と「臨床」の立場から討論するワークショップ、ベテラン理学療法士の臨床推論・思考を次世代へ示すケース・カンファレンス、指導者・トレーナーとして理学療法士の進出が期待されている「障がい者スポーツ」をテーマとした公開講座などを企画しています。

本学会が開催される2019年は、静岡県理学療法士会が発足して50周年を迎えます。また、新元号の元年でもあります。新しいスタートともいえる節目の年に、多くの会員と県民の皆さんが集う有意義な学会となるよう、万全の準備を重ねて参ります。